苔テラリウムで再現する枯山水と茶庭・Karesansui & Tea Garden in a Moss Terrarium

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枯山水の白砂と石組に、茶庭の露地・飛石・竹垣・茶屋を合わせたミニチュア作品です。主役の苔はホソバオキナゴケ。端正な葉姿が石の量感と白砂のコントラストを引き立て、手のひらサイズでも「静けさへ導く動線」を感じられるよう設計しました。

レイアウトの意図

茶屋と竹垣:入口側に配して“迎えの間”。素朴な結び目でスケール感を強調。

露地と飛石:茶屋から奥の枯山水へ視線を導く導線。踏面を少しずらし、歩幅のリズムを演出。

石組(枯滝〜受け石):右奥に高さを取り、手前へ流れる勾配をつくって水の気配を暗示。

白砂:前景は広く、奥は絞って遠近を誇張。白砂で海を表現。

使用素材

植栽ホソバオキナゴケで面を整え、細葉の緑で茶庭らしい軽さを付与。

  • 苔:ホソバオキナゴケ(乾燥にやや強く、葉先が細く締まるタイプ)石:グレー系の自然石(親・副・添えの関係を明確に配置)白砂:微粒〜細粒(ガラス面近くは薄く敷き、濁りを防止)造作:茶屋、竹垣(組子は太さを変えてスケール表現)

  • 茶屋と竹垣をくぐり、露地と飛石を辿ると右奥の枯滝石組へ。ホソバオキナゴケが面を締め、白砂の“流れ”が小宇宙を導きます。

    導線設計:左前景の露地から右奥の枯滝へ視線が流れる三角構図。

    石組:手前の受け石→中景の添え→奥の主石で奥行きを強調。滝口は黒目の凹みを付けて水の気配を暗示。

    素材のコントラスト:白砂は細粒で“流路”を細く、周囲のホソバオキナゴケで面を落ち着かせる。

    茶庭要素:茶室・竹垣を前方に置き、待合から本庭へ移り変わる“時間”を演出。

    詳しくはYouTube 動画をご覧ください。

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