京都・白河院の庭園で出会う松と池の優雅な時間
Serenity at Shirakawain Garden in Kyoto

日本の庭園

白河院の表玄関 ― 静けさと風格に包まれた和門

京都・白河院を訪れると、まず目に飛び込んでくるのがこの見事な和門。
柔らかな曲線を描く屋根と、洗練された木造の構えには、
数寄屋造りならではの美意識と、格式ある佇まいが感じられます。

門をくぐれば、そこはもう別世界。
喧騒を忘れさせる静けさと、四季の移ろいを映す庭の気配がふわりと漂ってきます。

控えめでありながら、確かな存在感を放つこの和門は、
まるで「ようこそ」と穏やかに迎えてくれるよう。
初めての方も、何度目かの方も、思わず立ち止まりたくなる――
そんな、懐の深い美しさをたたえています。

緩やかに流れる小川と、その上を渡る飛び石。
水辺には趣ある枝ぶりの樹木と青々とした下草が茂り、まるで自然の山あいに分け入ったような風景が広がります。
この景は白河院の庭園の中でも、とくに歩く楽しみを感じさせる一角。
足元に気を配りながら一歩一歩進むことで、心まで静かに整っていくような感覚に包まれます。

池のほとりに張り出すように枝を伸ばした赤松は、まるで大きな盆栽のような風格。
長い歳月をかけて、丁寧に手入れされたその姿には、庭師の技と心意気がにじみ出ています。
池に映る姿までまるで計算されたかのようで、日本庭園ならではの静けさと調和が見事に表現されています。
耳を澄ませば、野鳥のさえずりがそっと心を透き通し、しばし時を忘れたくなるような風景です。

池に寄り添うように枝をのばす赤松。その下には、ひっそりと佇む雪見灯籠。
枝ぶりは見事で、わっぜか仕立て。添え木からも、庭を大事に想う心が感じられます。
静かな水面に映る松と灯籠の姿は、まるで絵のよう。
心がふわっと軽くなる、よか時間が流れちょっです。

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